今回は50代女性、介護のお仕事をされているKさんの症状を改善した時のお話しです。肩こりからの頭痛がひどく、頭痛薬が手放すことが出来ない状態でした。よくよく話を聴くと、お仕事も半分は事務仕事で座っている時間が多く。家に帰ってからもコタツで座っている状態が長時間続くと、肩こりもひどくなり、その後決まって頭痛がするという状態でした。Kさんがどうやって頭痛を克服したのかをご覧ください。
肩こりから来る頭痛改善の3つのステップ
1.薬を飲むのを止めてもらった
まず最初に、薬を飲むのを止めて頂きました。
Kさんの場合。肩がこり、クビもこり、後頭部が重苦しくなってきます。その後必ず、後頭部の頭痛がはじまり。頭全体がギューっと締め付けられるように痛くなるという状態でした。
これは明らかに緊張型頭痛(筋収縮性頭痛)です。
原因は肩やクビの筋肉のこりからきています。
この状態で痛み止めの薬を飲んでも効果がありません。
実際にご本人も、薬を飲んで良くなっている実感もなく。ただただ飲んでいないと不安だからという理由で飲み続けていたそうです。
それならば内臓の負担にもなるし、痛み止めを常用していると、いざという時にあまり効かなくなってしまうので。薬の使用を止めてもらいました。
実際に薬を飲むのを止めても、頭痛が悪化することはありませんでした。そのことをご本人にも実感頂いたうえで薬の服用を止めた事はいうまでもありません。
2.コタツで座るのを止めてもらった
Kさんは、午前中は介護のお仕事で、動き回っているのですが。中間管理職ということで、午後は事務仕事になります。
お仕事の半分、約3時間くらいは座っています。
更に家に帰って家事を終えてからも、座っています。およそ2時間くらい。
更に更に、大好きなマージャンをするので、週に3~4日は長時間座ることになるそうです。家に帰ってから4時間くらい。しかも、コタツで座ることになるそうです。
コタツで座ると、胡坐(あぐら)になるか、長座(あしを前に投げ出している姿勢)になります。
皆さんも、この2つの姿勢やってみてください(^^♪。
腰を伸ばすことが困難で、腰が後ろに曲がります。そして骨盤が後ろに傾き。アゴは前に出ちゃいますよね。この状態が続くと、クビも肩も凝ってしまいます。
で、おまけに腰も張ってきてしまいます。
コタツでの長時間の座り姿勢が、Kさんのクビこり肩こりを引き起こし。その凝りがひどくなることで後頭部と側頭部(あたまの横にある筋肉の部分)の筋肉が硬くなり。頭痛を引き起こしていました。
結局、コタツでの姿勢が一番の原因だったのです。
メカニズムを説明すると。
骨盤が後ろに傾くと、それ以上傾かない様に腰回りの筋肉が硬くなります。
その硬くなった腰の筋肉が今度は肩やクビの筋肉を引っ張ります。
引っ張られてた肩やクビの筋肉と繋がっている後頭部の筋肉が硬くなります。後頭部の筋肉が硬くなると頭に行く血流まで影響が出始めて、側頭部の筋肉も硬くなります。
その硬くなった筋肉に細かい神経や血管が圧迫されて、肩やクビの筋肉が凝ったり痛くなったりします。
その状態が長く続くと、後頭部にある筋肉や、側頭部(頭の横の部分)にある筋肉も常に緊張状態となり、クビや肩の筋肉と同じ様に凝りや痛みを感じて、それが頭痛となる訳です。
ですから、コタツではなくて。楽に良い姿勢になれる、テーブルとイスに変えて頂きました。
テーブルでもマージャンはできますからね(^^♪。
3.しっかりと骨盤を立ててもらった
Kさんの場合。一日の中で座っている時間が、最低でも5時間、マージャンをすると、時には7~8時間以上の時もあります。
ですから座っている時の姿勢が何より重要ということで、しっかりと骨盤を立てて座って頂くということをしました。
こんな感じで、椅子の奥深くに座り背筋を伸ばして、姿勢を正してもらいました。
更に、ウエストラインあたりにペットボトルを挟んでもらうともっと楽になります。
こんな感じです。
みなさん、骨盤がしっかりと立っていないのにストレッチなどをしたがるのですが。骨盤が立っていないと、ストレッチの効果も半減してしまいます。
ですからしっかりと骨盤を立ててからストレッチをしてください(^^♪。
こうして、骨盤が立ってくると。ストレッチなどもかなり有効になります。
Kさんも、骨盤がしっかりとたってからストレッチをしてもらいました。
お仕事で目が疲れて肩がこった時は。経絡ストレッチのクビ肩バージョン。
↑をしてもらいました。
「簡単にクビこり肩こりを改善したいあなたへ」と検索してもでてきます。
マージャンをし過ぎて腰が張った時には。経絡ストレッチの腰バージョン。
↑をやってもらいました。
「朝から腰が重いあなたへ!」と検索してもでてきます。
こうすることで、一日5時間~8間以上座っても、クビも肩も凝らなくなり、頭痛も無くなった訳です。
まとめ!
①薬を飲むのを止めてもらった。
②コタツに座るのを止めてもらってイスに座った。
③しっかりと骨盤を立ててもらってからストレッチをした。
この3つだけです。
ただし、ものには順序がありますので、順番は大切です。
もし、一人で改善されない場合は、私たちが力になれると思いますので、一度ご相談ください。