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今回は、30代男性Kさんのお話しです。Kさんは介護のお仕事をされているのですが。慢性的な腰痛を繰り返していたので、朝から腰が思うように動かせませんでした。男性なので介護の現場では、力がいるお仕事を頼まれることも多く、例えばベッドで寝ている方を起こす作業とか、車イスの方のトイレ介助のときなどに特に腰が痛いということでお悩みでした。そんなKさんがどのようにして腰痛を克服したのかを見ていきましょう。

左右に動かすと辛い腰痛は自分で改善できる? 

結論から言いますと。

左右に動かしづらい腰痛は自分で改善できます。

Kさんもそうでしたが。

左右に曲げづらい方の多くは、慢性の腰痛です。

慢性腰痛で、その動作をした時につらいということなら自分で改善可能です。

では、どうやって改善したのか!の前に原因から説明致します。

左右に体が曲げづらい原因 

Kさんの場合、ベッドで寝ている方を起こす作業の時、腰に負担がかかるということでした。その時に負担がかかるのが、「腰方形筋」(ようほうけいきん)という筋肉です。

この筋肉は、体を左右に倒したり、後ろに反らしたりするときに作用する筋肉です。

Kさんは、ベッドで寝ている方を起こす時に半身になり。自分の体を左右に動かすことになります。

この時に、起こす方の体重も加わるので。かなりの負担が腰にかかっていました。

この時に、腰方形筋が柔軟に動いてくれないと、筋肉が硬くなり。

硬くなった筋肉に毛細血管や細かい神経が圧迫されて痛みになってしまう訳です。

これがKさんのような慢性腰痛の原因です。

腰方形筋を硬くしなければよい! 

Kさんの場合ですが。朝、非常に体が動かしにくいということでした。

ですから、朝動きやすくなるように。朝は「経絡ストレッチ」というものをして頂きました。

これは通常のストレッチよりも短時間で効果が出るものです。ですから、朝の忙しい時間にピッタリの方法です。

それから、日中は自分の体も温まり楽に動くのですが。仕事が終わる終盤とか、仕事が終わってからは再び体を左右に倒しにくくなる。

ということで、仕事終わりには違うストレッチをしてもらいました。

こうして、常に腰方形筋を硬くしない状態を作っていったわけです。

実際に行ったストレッチ 

それでは経絡ストレッチからいきましょう!これは朝に行ってください。

真っすぐに立って、右に体を倒します。※(この時に体が前に傾かない様に注意して下さい)

そして、右手の中指がどこまで下がるか覚えておいてください。

反対側も同じように検査しておいてください。

これを確認してからイスに座ります。

まず、右脚を左脚の上に組んで、そのまま体を右に捻ります。

このまま30秒キープしてください。

反対側も同じように30秒やってください。

そして、最後に立ち上がってチェックします。

体を右に倒します。先程より中指が下がっているはずです。

反対側も同じようにチェックしてみてください。

この様に、朝、体の動く範囲を広げてから仕事をするとで。

腰にかかる負担が少なくて済むので、体が動かしやすくなります。

左右に動かすと腰が痛い方は、朝、必ずやるようにしてみて下さい。

続いて夜にやってもらうストレッチです。

こちらは、夜寝る前にやるのが良いと思います。

地べたに座って両脚を開きます。

左脚を曲げて足の裏を右太ももの内側に付けます。

右手を左のももの内側に当てます。

左手を頭の横の部分にあてて、ゆっくりと体を右側に倒していきます。

左側の腰の奥のほうが少し伸びている感じがしたらOKです。

腰の奥の方は感じにくいので、体の横の部分が伸びていれば奥が伸びているのを感じなくても大丈夫です。

この状態で30秒キープしてください。

反対側もこのように30秒程やってみて下さい。


こちらのストレッチは腰回りがスッキリしていれば、ビフォーアフターとらなくて大丈夫です。

こうして、ストレッチに取り組む事3ヶ月と時間を要しましたが。
Kさんは自分で慢性腰痛を克服することができました。

まとめ

①朝に経絡ストレッチをして、腰の可動範囲を広げた

②夜寝る前に腰方形筋のストレッチをして、その日の疲労をその日のうちに解消した

たったこの2つです。

難しいことではないので、皆さんもチャレンジしてみてください。

もし、文章では不明な点があって、キチンとできているか不安です!という方のために。動画を用意しましたので、ご覧ください。

もし、一人で改善されない場合は、私たちが力になれると思いますので、一度ご相談ください。

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