6ターン目
本日は50代女性、Mさんにご質問を頂きました。現在、激しい痛みは無くなりましたが。肩を横から上げようとすると、途中で腕があがらなくなってしまうので、なにか自分で出来るセルフケアはないですか?というご質問です。激しい痛みが無い、という前提でお話をさせて頂きます。
四十肩・五十肩、症状改善の3つのステップ
1.現状把握
Mさんの場合、真っすぐ立ってみて肩が内側に入ってしまっています。
皆さんも肩を内側に入れてみて下さい。ちょうど猫背のような格好になるはずです。
肩が内側に入っていると、肩(うで)を横から上げることは出来ません。
皆さんも肩を内側に入れて、ご自分で肩(うで)を横から上げてみて下さい。
肩を上げるのが、かなり辛いですよね。
でも、しっかりと真っすぐ立った状態だと肩(うで)は簡単に上がりますよね。
耳まで付く人もいるかと思います。
通常はこのように、簡単に肩はあがるものなのですが。
姿勢の乱れから、肩が上がらなくなる人は少なくありません。
まずは現状を把握するところから、Mさんにはしっかりと自覚して頂きました。
2.原因は骨盤にある
骨盤をしっかりと立てた状態(イスに奥深く座って姿勢を正した状態)だと、肩は内側に入りにくいです。
実際にやってみてください。
骨盤がねてしまうと、肩は必要以上に内側に入ってきます。
上の写真のように座ると(立っている時もですが)方が内側に入り、猫背のようになります。
肩が内側に入ったこの状態で、横から肩(腕)を上げてみて下さい。
かなり上げにくいはずです。
この状態で肩(腕)を使い続けると、肩に物凄い負担がかかるのはお判りいただけますよね。
こうして肩に負担を掛け続けると、四十肩・五十肩になってしまいます。
ですから、座っている姿勢で骨盤はしっかりと立ててもらいます。
(座っている良い姿勢から、おへその下と上に手を当てて、そのまま立ち上がると立った姿勢も良い姿勢になっています)
(もう少し奥深く背もたれに軽く背中が当たるくらいに座ったほうがよいです)
こうすることで、肩は内側に入りにくくなります。
まず、この状態を作ってもらったうえで肩が内側になるべく入らない様にしていきます。
こうしないと、いくら内側に入った肩を元に戻そうとしても戻ってくれないのです。
ここまでしっかりと体の土台を作っていきます。
3.改善方法!!
実際に痛いのは肩なんですが。
肘(ひじ)だとか手首だとかとも連動しています。
肘や手首も内側に捻じれています。
ですから、手首や肘をしっかりとケアしていくことで肩が楽になっていきます。
セルフケアの方法ですが。
真っすぐに立って頂いて。左の手のひらを上に向けて、腕を真っすぐに伸ばします。
その状態から手を(ヒジ)をめいっぱい曲げます。
曲げると肘にシワがよります。そのシワのはじっこを右手の親指で押さえます。
その親指を5㎜くらい押し込む感じです。感じやすいツボですので軽く押す感じでよいです。
右手でツボを押さえたまま、ヒジを伸ばして、左手の手首を内側に回したり、外側に回したりを30秒程繰り返します。
こうすることで、手首を内側にねじる筋肉が緩みます。
そうすることで、内側に入っていた肩が徐々に正面を向いてきます。
そうなってくると、肩が内側に入って猫背のように見えていた姿勢もしっかりと伸びてきます。
ポイントは押さえているツボの部分が痛すぎないことです。
30秒間気持ちいいことが重要です。痛すぎる場合は右手の力を緩めてみて下さい。
痛い側だけやってもよいのですが。肩は両方内側に入ってしまっている方も多いので。
反対側も同様にやってみてください。
Mさんは効果を実感することが出来たので、肩が上がるようになった現在も予防でこのセルフケアを続けているそうです。
まとめ!
①現状把握:まっすぐに立って肩が内側に入っているのを確認した。
②原因:まっすぐ立って骨盤がねてしまっていることを確認した。
③改善方法:手首とヒジが内側に入ってる筋肉を、ツボを使って緩めて肩を元の位置にもどした。
この3つだけです。
言葉で分かりづらいという方のために動画も入れておきますね。
もし、一人で改善されない場合は、私たちが力になれると思いますので、一度ご相談ください。