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私どもの治療院では、整体以外にも、更年期障害で悩みの方のご相談も受けることがあります。今回は、不安で夜眠れない、何かをはじめるのにおっくうになった等、更年期障害に悩まれていた、40代の女性Aさんのお話です。この記事では、更年期障害で悩んでいたAさんが、どのような対策で改善されていったのか?ご紹介いたします。

更年期障害症状改善3つのステップ

1.現状把握

セルフケア、自分で症状を改善していく上で大事なことは、お悩みの更年期障害がおおよそどんなものなのか知る事です。

今回お話をする方の場合、40歳代の女性で”不安”、”のぼせ”、”動悸(どうき)”、”不眠”、”めまい”という症状でお悩みでした。

更年期障害の主な症状をだいたい網羅されています。

この方以外の方でも、おおよそこのような症状ではないかと思います。

2.受け入れる

次にして頂きたいのは、受け入れる事!です。

「私は精神的に弱くないから認めたくない」という声もありますが、これは意志や精神が強い・弱いという話ではありません。

更年期障害は、ホルモン(卵子を動かすホルモン)の乱れが原因です。

このホルモンの働きは意志や精神よりも強く、本来の働きを失うと、のぼせ、息切れなど、身体の不調を引き起こします。

ですから、自分がなっている症状をまずは受け入れて、どう向き合ったらよいのかを前向きに考えるという事が大切です。

これができないと、改善するのに非常に時間がかかってしまいます。

3.適切な処置

最後に適切に対処する事です。

これは、この人なら信頼できる!と思う方のHPやネットなどからの情報でも良いですし、その方に直接相談するのもよいでしょう。

とにかくちゃんと分かっている人に相談するということです。

更年期障害症状改善までの流れ<事例紹介>

Aさんの現状

それでは具体的に見ていきましょう。

改めて今回紹介する方は不安、のぼせ、動悸、不眠、めまい、という症状が辛くて当院に来院されました。

病院でも診察は受けたのですが、特に薬をだすような状態でもないということで病院では取り合ってもらえなかったそうです。

<症状>

・不安

・のぼせ

・動悸

・不眠

・めまい

以前から、ご主人が当院に来院されており、奥様のお悩みは聞いておりました。

ご主人には、ある程度「こうしてみたらいいですよ!」というアドバイスはしていました。

しかし、それでも症状が改善しなかったので来院する事になりました。

詳しくお話を聴くと、不安の原因は、お子様の進路にありました。

Aさんにお話を伺ったところ、Aさんは、親に厳しく育てられた経験をお持ちで、それを同じように息子さんにされていました。(例えば、大学は●●以下の大学はダメだ、高校は相模原市で一番良い高校でないとダメだ、等、価値観を押し付けているような状況でした。)

私は「親に色々と厳しくされ、気分はよかったですか?」と質問をしたところ、Aさんは、「すごく嫌だった」と言われました。

続けて私は、「同じことを子供さんにしていませんか?それは有効な手立てですか?」という質問を何度か繰り返していきました。

少しずつ「進路のことに関しては、どれだけ心配してもどうする事もできませんよね!」ということを理解して頂きました。

理解して頂くのに半年くらい掛かったのではないかと振り返ります。

「ご自分が子供の時はどうされたらよかったですか?」という私からの問いが響いたようです。

最終的にはお子さんを信頼してあげるという事で落ち着きました。

次に”のぼせ”です。

これは主に冷えが原因なので、足湯をして改善しました。

3か月ぐらいで症状改善に至りました。

頭寒足熱(ずかんそくねつ)が通常状態なのですが、冷えによって、ホルモンが上手く働かない状態、つまり頭が熱く、足が寒い逆状態になっていました。

血液が本来の働きができるよう、椅子に座って、42℃のお湯に毎日5分足湯をしていただきました。

たった5分で更年期障害のぼせを解消 を参照ください。

次に動悸(どうき)です。

特に更年期からくる動悸の場合、深呼吸が効果的です。6秒吐いて、6秒で吸う深呼吸です。

なぜ、この方法で改善できるかというと、更年期からくる動悸の場合は、横隔膜(おうかくまく)が動いていないのがほとんどの原因です。

横隔膜が動くような深呼吸をしていただくと、交感神経過多の状態から、副交感神経が働く(リラックスする)ようになることで、横隔膜が機能して症状が改善されていきます。

めまい、これに関しては実際の施術を行いました。

クラニアルという手技です。

更年期障害がくる”めまい”であれば、渡部治療院まで来院ください。

最後に不眠です。

不安とリンクしていた部分もあるのですが、不安が解消されたあとも長く続き、1年以上かかかりました。

「眠れないと起きてしまう」というのを止められず、日中の仕事にも影響が出ていました。

不眠の方に対して、「睡眠を取りましょう!」というアドバイスは逆効果です。

眠れないという気持ちの焦りで、眠れなくなってしまいます。

そこで、私は「眠れなくても良いので、身体を横にしてください」ということを伝えました。

実は横になるだけでも、内臓が重力から解放され疲れがとれるのです。

身体の状態が良くなっていくにつれて、たとえ眠れなくても大丈夫になっていき、最後は不眠も解消されました。

諦めていた更年期障害が、実は日常の簡単な心がけで治るんだという良い事例だと思います。

更年期障害 セルフケアまとめ

いかがだったでしょうか。

このように現状を把握し、受け入れて、適切な処置を行うすることで、更年期障害はは改善されていきます。

ポイントは、まず冷えをなくすことです。

冷えなくすことで、血液本来の仕事ができるようになり、ホルモンバランスの乱れもなくなって症状改善につながります。

もし、一人で改善されない場合は、私たちが力になれると思いますので、一度ご相談ください。

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