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今回は、93歳という年齢にも関わらず。見事!坐骨神経痛を完治させた方のお話しです。もう歳だから治らない!!と思っているあなた。どのような対策で症状が改善していったのか!ご紹介いたしますので、どうか参考になさってください。

93歳でも坐骨神経痛が治った5つの理由

1.治りたいという意欲が回復させた

今回の症例があってから、改めて思ったことがあります。

それは、「治りたいという意欲があれば年齢は関係無い」ということです。

今回の症例の方は、腰から左臀部(ひだりでんぶ)そして左ふくらはぎの外側まで痛みがあり。夜寝る時にその痛みが強くなり、よく眠れない!ということで悩んでいました。

正直、誰でも簡単に良くなる症状ではないし。ましてや年齢的にかなり厳しい戦いになると、私は思っていました。

なぜかというと、80代・いや70代の方でも年齢的に厳しい方が多いからです。

そして、年齢を重ねると痛みに弱くなる方が多いです。痛みに固執してしまう人が多いと言ったほうがいいかもしれません。

では、今回の93歳の方はどうだったのかというと。

痛みに固執することなく治るということに固執したのです。

どのように固執したかというと。98歳のお姉さんがいるそうで。

お姉さんの歳までは、ご自分も元気でいたいということ。

今は息子さんと2人暮らしなので。

息子さんに迷惑を掛けたくないということ。

趣味の社交ダンスをしたいとおっしゃいました(^^♪。

さすがに社交ダンスには驚きましたが。

要するに、痛みじゃないところに固執したのです。

若い頃から社交ダンスをしていたから、出来たんじゃないの?

と思っているそこのあなた。

残念。

この方は、60歳を過ぎてから社交ダンスをはじめたそうです。

新しいことを学ぶのに、年齢は関係ないと言いますが。正直、驚きますよね(^^♪。

固執した点をまとめると。

1.お姉さんの歳まで元氣でいたい。

2.息子さんの暮らしを不自由にしたくない。

3.社交ダンスを踊りたい。

この3つに固執して、痛みに固執しなかったのが。回復した要因だと断言します。

この3つを原動力にして、何がなんでも治るんだ!と思ったところが一番のポイントです。

2.座椅子から普通の椅子へ

上の図のような座椅子、これに、脚(あし)を前に投げ出して、テレビを見ながら座っていたそうです。

座椅子無しでも、脚を前に投げ出して、座ってみれば分かると思いますが。その姿勢だと、腰にかなりの負担がかかるのを感じる筈です。

ですから、「骨盤のゆがみをなくすために、イスに座って骨盤をしっかり立ててください」ということをお願いしました。

椅子の奥深くに座り、あまり背もたれは使わない感じですわります。

こんな感じですわってくだいとお伝えしました。

痛く無ければ、ペットボトルをウエストラインに挟んでもらうとさらに楽になります。

椅子に座ることで、腰への負担は楽になったのですが。

今度は、テレビの位置が下過ぎて見づらいということでした。

息子さんが動いてくれたのもありますが。

テレビの台を買ってきて、イスでも見やすいようにテレビの位置を高くしてくださいました。

どうしたら椅子の生活で、しかも快適に過ごすことが出来るのか。

93歳でありながら、常に、どうしたらできるのかを考えてくれました。

「テレビがあるから椅子にできない!」っと言わないところが流石ですよね。

それから、キッチンにある椅子と同じものを、テレビの部屋用に買ってくきてくれました。

これは、いちいち持ち運びすることなく、楽に過ごすためにです。

こうして、座椅子にズルズルと座って骨盤が後ろに傾いてしまうのを防いでもらいました。結果として骨盤を立てることに成功したのです。

では、なぜ骨盤を立てた方がよいかというと。

骨盤と背骨は連動しています。

ズルズル座って、骨盤を後ろに傾けてしまうと。腰の骨も後ろにズレて、腰が痛くなってしまうのです。

さらに、腰から出ている神経も圧迫されるから、坐骨神経痛も進んでしまう訳です。

ですから、ズルズル座りをやめて。骨盤をしっかりと立てるということをして頂きました。

こうすることでかなり腰痛を軽減させで、腰から流れる神経の通りを良くして、坐骨神経痛を軽減させることに成功したのです。

3.人の話しをよく聞いて実践している

会話の時に、しっかりと人の話しを聞く事ができる。これも大きかったと思います。

私の母もそうですが。高齢になるとどうしても、人の話しを聞いていない!という方が多いです(^^♪。

ですから、高齢の方の場合。座る時の正しい姿勢を教えても。全然症状が改善していかない!・・・という方が多いです。

先日も、70代の女性の方が。一向によくならないので。椅子にすわってもらうと、全然違う座り方をしていました。

きちんと座れていないので、骨盤の傾きが全然改善されていないのです。

私は。「いつもどうやって座ってますか?」と尋ねると。

70代の女性の方は。「こうしてます。」といって私が教えたものと全然違う座り方をしていました(^^♪。

「こうして下さいっていいましたよね。」というと。

ご自分で「人の話しを聞いてないもんで!!。」というのです。

まぁ、多くの方がこんな感じですよね。

でも、この方が93歳にして人の話しをキチンと聴くことができるのが。大変珍しいので、人の話しを聞ける秘訣をきいてみると。

「人間はね、耳が2つで、口が1つなんだよ。」

「だから自分が話す倍、人の話しを聞かなきゃダメなんですよ!!。」

とおっしゃいました。

おっしゃる通り!!これには一本取られた感じでした!(^^)!。

4.時間より先回りしている

予定の時間より先回りしている。

この方、いつもご予約の10分前には駐車場まで来ていて。5分前に治療院の中に入ってこられます。

いつも予定通りに来られるので。「いつも時間より少し早め早めなんですね。」と尋ねると。

「ギリギリになっちゃうと、心にゆとりが無くなるし、もし遅れたら信頼されなくなっちゃうから。」とおっしゃるのです。

なんだか耳が痛いですが(^^♪。

93歳ともなると、さすがにお仕事はされていません。だから時間があるから、時間通りに動けるのでは??と思った方もいるでしょう。

しかし、この方はかなり前からず~っと予定の時刻より先に先に動いているのだそうです。

なんでも、若い時に。時間をルーズにして、信頼を失い。仕事も失った経験があるそうです。

それ以来、時間を逆算して。なんでも先に先に動くようになったそうです。

見習いたいものですね。

体に関しても同じで。

これならいついつまでに、なになにができるようになって。という仮説を立てることが出来るのです。

93歳にして、ゴールから逆算する。良くなることを確信して、日々を過ごす。本当に頭が下がります。

時間を予測して、先回りして動く。心のゆとりが、好循環をうんでいる。

難しい事ではないので、真似してみるといいですよね。

5.私によく相談してくれた

・相談する相手を間違えてませんか!!

よく、相談する相手を間違えてしまっている人がいます。

例えば。本当は急性のぎっくり腰で、冷やさなければいけないのに、温めてしまっている人。

「どうしてこんなに炎症があるのに、温めたのですか?」と聞くと。

「テレビで腰痛は温めたほうが良い!と言ってたからです。」とおっしゃるのです。

テレビとかネットに相談しちゃってるんです。

テレビやネットは参考にする程度ならよいのですが。痛みが強い時や、急性のものには向かない事が多いです。

なぜなら「テレビやネットは〇〇さんのこと診て(みて)ないからです。」

この場合、きちんと診察したプロに相談することをオススメします。

・相談はプロにするとよい

93歳ともなると、テレビに相談してしまうひとが多い中。この方は、必ず私に相談してくれました。

例えばですが、この方の場合。

最初の4回くらい、日常の痛みが引いたものの。夜寝ている時の痛みが全然引かなかったのですが。2人でその原因を探っていくと。横向きで寝ている時のクビの状態が良くない事に気付きました。

このようにクビが下がっていたのです。

(仰向けでは腰が曲がっているので眠れないので、仕方なく横向きで寝ていますが本当は仰向けで寝る方がよいです。)

このように、クビが下に下がり過ぎて体に大きな負担となっていたのです。

なので、こうしてもらいました。

こうして、横向きで寝ている時のクビが水平になるようにしてクビへの負担を減らすと、寝ている時も痛く無くなったのです。

このケースだと。私に(プロ)相談しないで、テレビでこの枕がいい!!って言ってた。なんていって枕を買って高さがあわなかったりすると。お金も無駄になってしまいます。

ですから、痛みが引かない原因を探る時や急性の痛みの場合は特に。プロに相談して下さい。

93歳でも坐骨神経痛が治った5つの理由<まとめ>

まとめると。

1.治りたいという意欲があったこと。

2.座椅子からキッチンにある普通の椅子に変えたこと。

3.人の話しを良く聞いたこと。

4.時間より先回りしていること。

5.プロである私によく相談してくれたこと。

この5つが、93歳でも坐骨神経痛が治った要因だったと思います。

みなさんも参考にしてみてはどうでしょうか。

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