本日は、30代男性Mさんのお話しです。Mさんは10年以上前からしょっちゅうクビを寝違るという症状でお悩みでした。その頻度は一週間に一度寝違えて、月に一度右にも左にも顔を向けることができないほどの重度の寝違いも起こしていました。それには腰痛も絡んでいたので。腰の治療がある程度進んで、腰がだいぶ良くなってから。軽度の寝違えしか起こさなくなってからのお話しという前提でお話しさせて頂きます。Mさんがどうやって寝違えを改善したのかを見ていきましょう。
30秒で寝違いは治せる!!
Mさんは、10年以上前から寝違いに悩んでいました。
一週間に一度は寝違えていて、月に一度それが重症化する!と言った感じでした。
Mさんくらい寝違いを起こす方は何人か施術したことがありますが。
全員慢性的に腰痛を持っていました。
ですから、腰を治さないとクビがよくならないのです。
Mさんも例外ではなく、腰をだいぶ良くして、一カ月に一度の重症の寝違えが無くなってからセルフケアをしてもらいました。
寝違えのときに、肩甲挙筋を痛めているという人ならこの方法が上手くいかなかったひとはいません。
肩甲挙筋はクビの上のところから、肩甲骨の角のところに付いている筋肉です。
寝違いの原因
意外!と思われる方も多いですが。寝違いは原因不明です(^^♪。
整形外科に行っても、検査や画像では捉えることが出来ません。
しかし、たま~にしか寝違えないという人は例外ですが。
Mさんのように、しょっちゅう寝違える人は、必ず慢性腰痛を持っています。
人間の頭は、かなり重いです。成人男性だと、12~13ポンドのボーリングの玉と同じくらいです。
その頭が、寝ている時に右とか左に傾いてしまう訳です。
寝ているので、自力で重たい頭を真っすぐにすることは不可能です。頭が右に傾いたとしたら、体を左に振って真っすぐになって寝返りを打ちます。
この、体を振る!ということを腰が悪い人はできないのだと思います。
長時間右に傾いたままの頭を、起きる時にようやく真っすぐにしても。その時にはクビは炎症を起こしている状態になって、クビとか肩甲骨の少し上の当たりに痛みを感じる人が多いです。
おそらくこれが寝違いの原因だと私は思っています。
肩甲挙筋(けんこうきょきん)を痛めている人が多い
寝違いを起こしている人の多くは。肩甲挙筋という筋肉を傷めていることが多いです。
この筋肉は、肩をすくめたり、クビを左右に動かしたりする筋肉です。
寝違いの時は、クビを左右に動かすことが出来なくなります。ですから、肩甲挙筋のもうひとつの動作。肩をすくめる!という動作をして。肩甲挙筋を緩めてあげると、痛くてできなかったクビを左右に動かす動作が楽になるという訳です。
実際にやってみましょう
肩幅に立って、両腕をダラーんと下げましょう。
そのまま両肩をグッとすくめます。この時に、肩を目いっぱい上まであげて下さい。
このまま10秒キープします。そして、ストンと一気に力を抜きます。これを3回繰り返します。
そして、ゆっくりとクビを左右に動かしてみてください。さっきより楽になっているはずです。
こうして、回復を早くすることが出来る訳です。Mさんは実際にこれをやってから。週に一度寝違えていた軽度の寝違いが。
二週に一度になり。
三週に一度になり。
月に一度になり。 最後は殆ど寝違えなくなりました。
今では、年に一度。しかも軽い寝違いを起こす!という程度になっているようです。
程度を見極めるには
ご自分で寝違いの程度を見極めるには。肩をすくめて見ると良いと思います。
これが痛くてできない様なら、重症の部類かもしれないので。専門家の受診をお勧めします。
肩をすくめることが出来るなら、このセルフケアをやってみてください。
今回は分かりにくいという事は無いですが。一応動画も用意しました。
まとめ
①肩をすくめることが出来なければ、整形外科か我々治療家に相談する。
②しょっちゅう寝違えるなら腰痛から治してみる。
③①と②が無ければ、今日紹介したセルフケアをやってみる。
Mさんは、会社を休まなければいけない程の寝違いを繰り返していましたが。現在では寝違いで休むことはなくなったようです。
もし、一人で改善されない場合は、私たちが力になれると思いますので、一度ご相談ください。