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本日は50代男性Kさんのお話しです。Kさんは、朝、出勤の時間に駅まで20分ほど歩くのですが。その時に脚が思うように上がらずに、ちょっとした段差につまづいたりして。なんだか情けない、ということでお悩みでした。たったこれだけのことが思う様に出来ないということで、かなり朝から憂鬱になったそうです。実はKさん、身体の関節と言う関節が硬くて、股関節なんかもかなり硬い状態でした。そんなKさんが、股関節の柔軟性をつけて、朝から脚が上がらないという問題をどうやって克服したのかを見ていきましょう。

3秒で股関節は柔らかくなるのか? 

Kさんの悩みをお聞きした時に、脚を簡単に上げる方法を教えてさしあげる方法は・・・
と考えていると。

何年も前に、ある野球少年の脚があがらないのを改善した方法を思い出しました。

彼は、ピッチャーをやっていて。
投球動作の時に(右投げでしたが)左脚があがらないということで悩んでいました。

勿論、根本的な柔軟性も付けていくように指導はしたのですが。

毎日監督から「もっと脚を高く上げろ!」と叱咤激励される彼には特効薬が必要でした。

その時と全く同じ方法で、Kさんが朝から脚が上がらないとう悩みも解消されました。

どうやって克服したのか!の前に原因から見ていきましょう。

脚が上がらない原因 

原因は股関節の硬さです。

股関節は6つの方向に動く関節です。まず、そのことを頭に入れてください。

まずは「屈曲」(くっきょく)

そして「伸展」(しんてん)

そして「外転」(がいてん)

そして「内転」(ないてん)

そして「外旋」(がいせん)

そして「内旋」(ないせん)

この6つがあります。

脚が上がらないという人は、6つの方向のうち屈曲という方向に脚が上がらない訳ですが。どの方向にも動きにくい人が多いです。Kさんも野球少年もそうでした。

しかし、なぜか内旋という方向にだけは脚が動く人も多いです。2人とも実際にそうでした。

動く方向に動かすと、反対側も動くようになる! 

こんなに体が硬かった2人ですが。
内旋方向に動かしてあげることで、反対の外旋方向が動くようになります。

その様に、動く方向に動かして。反対側の動きを付けていく方法を「操体法」(そうたいほう)といいます。

股関節は6つの方向に動く関節なので連動して動くようになります。その連動によって、屈曲も上げやすくなり。

野球少年はピッチング時に左脚が上がるようになり。Kさんは、朝から脚が上がり、段差でつまづく事がなくなった訳です。

股関節、柔軟性の改善方法!! 

それでは実際にどのようにやったのかを説明します。

まず、立ったまま脚がどれくらい上がるか屈曲させてみてください。

脚が上がるところを、鏡とか、ガラスに写すとか、写メで取るとかして覚えておいて下さい。

次に、両方の足の裏を付けて座ります。

こんな感じです。地面からどれくらい脚が離れているのか確認してください。

確認が終わったら、左からやりましょうか。

この姿勢のまま、左脚を内旋させます。上の写真で言うと、左脚を右側に持っていく感じです。

その時に、左手で少し抵抗を加えます。そのまま、1つ2つ3つ数えたら脱力します。

3秒空けて。

もう一度、1つ2つ3つ数えたら脱力します。

3秒空けて。

もう一度、1つ2つ3つ数えたら脱力します。

反対側も同じようにやってみて下さい。

どうでしょう。先程より両脚が地面に近づきましたよね。

そうです。外旋方向に脚が動かしやすくなったのです。

そのまま立ち上がってください。

今度は屈曲させてみてください。

先程より脚が上がっているのが分かるハズです。

どうしても一過性で、やった時はいいのですが。次の日にはまた脚は上がらなくなっています。

しかし、これを続けていると。野球少年もそうでしたし、Kさんもそうでした。2人とも操体法をやらなくても脚が上がるようになるのです。

根気は要りますが、決して難しくは無いので皆さんもチャレンジしてみてください。

もし、文章では不明な点があって、キチンとできているか不安です!という方のために。動画を用意しましたので、ご覧ください。

もし、一人で改善されない場合は、私たちが力になれると思いますので、一度ご相談ください

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